2012年3月26日月曜日

内部被曝検査センター=RHC・JAPAN≒RHC・USA | カレイドスコープ


ホールボディーカウンター(WBC)検査には、「γ線各種しか検出できなかったり、検査する担当のスキルによっては大きな誤差が生じたり、場合によっては、ありえない核種が検出されたりする」という、いくつかの問題点があることが分ったのですが、放射能の尿検査については、どうでしょうか。

「できればWBC検査を受けたいけれど、被災者優先で一般はなかなか難しいし、費用面の負担が…」というお母さん方が、お子さんに尿検査を受けさせるケースが増えています。

今日現在、放射性物質の尿検査には法的な規制がないので、言ってみれば放置状態。
検査する会社側と、被験者側のユーザーとは信頼関係だけで成り立っているのです。

今後、こうした「内部被曝ニュービジネス」が、いつくか生まれてくると思いますが、一般には殆ど知識がないために、各社の検査サービスの「性能評価」ができません。

これでは、正しい競争の原理がまったく働かず、「元気なった!」という体験談だけで、ついうっかり健康食品を買ってしまうのと何ら変わりがありません。

私たちも、独自に評価を行うべき段階に入ってきました。

9月10日にアップされた記事には、「RHC JAPANという会社の内部被曝センターで、一般を対象に、尿検査で放射性物質の有無を測定するサービスを開始」と書かれてあります。

このRHC JAPANという会社を少し、 調べてみましょう。
あちこちで、ネットを通じたパブを展開しています。

この記事には、
「申し込みから2週間で検査容器を発送するので、20婪稜後、容器ごと返送してもらい、2週間で結果が出ます。ヨウ素131、セシウム134、137が測定可能です」(RHCジャパン担当者)

RHCジャパンによる「内部被曝検査センター」

検査費用は2万4000円」

と、このように紹介記事が書かれています。

さて、ここに、吉本興業のおしどりマコさんの貴重なレポートがあります。

マコさんは、医学部出身の芸人。
そのジャーナリスティックな感性には、本職も舌を巻くほど。
飯館村の人々の心を掴んで、マスコミでは決して知ることのできない情報を発信しています。
今では、マコさんの提案によって政治家が動くようにさえなっています。

数々の有益なレポートの中に、放射性物質の尿検査についてのレポートがあります。

以下、RHC JAPANについて、マコさんが周辺取材と電話取材を行った結果報告があるので、その中から、ポイント部分だけ抜粋してみましょう。

放射性物質の尿検査は、やはり信頼の置ける機関で行うべき

第17回  みんなでメディアにならない? 8.26「負げねど飯舘!」記者会見はニューメディア絶賛募集中な件からRHC JAPANについて書かれた部分を抜き出したもの

この記事は、8月24日にアップされたものです。

RHC JAPANという会社についてです。

8月10日に「内部被曝検査センター」というHPを立ち上げた会社なのです。
HPを見ると郵送でのやり取りで、尿から放射性物質を検出する検査をするということ。

トップページに、
RHC JAPANは、南相馬市立総合病院を技術支援して、南相馬市の児童を対象に無料で尿の放射能検査を行う予定です。」
という文章が入っていました。ほほう、どんな感じの会社なのかしら?

今の時期に行なう内部被曝の検査として、現時点での食物による経口被曝をチェックするための検査なら、子供たちにとってとても素晴らしい検査でしょう。

けど、今の時期に検査をして「3月11日の発災以降の全ての内部被曝は問題ない」という結果を返すなら、それは間違っているので、どういう主旨の検査をし てらっしゃるのかしら? と疑問に思ったらすぐ電話!

ところが! HPにある電話番号に掛けても、自動音声で「直接の電話のやり取りは受け付けていない、HP上のお問い合わせフォームでよろしく」とのことなのね! えーどうして?

どこかお話しできる電話番号無いかなー、と探していたら、RHC USAというワクチン、抗がん剤など未承認医薬品の個人輸入などをしている会社を見つけましたよ。
ここは関連会社かな? 

お電話して、RHC JAPAN について、HP上のお問い合わせ番号はつながらないので、取材できる電話番号を教えてください、と言うと
「わかりました、少々お待ちください」と言われ、しばらく保留音を楽しんでいたら、RHC USARHC JAPANは全く関係がありませんので、わかりません」と言われました。

――え? こんなにお名前似ていますが関連会社でもないんですか?

「はい、全くの別の会社です」

なんかわけがわからないな…? と思いながら南相馬市立総合病院へも電話してみました。HP上に(南相馬市立総合病院の)名前が挙がってましたからね。総務課につないで頂いて、

――RHC JAPANという会社についてお聞きしたいのですが。

「それ何ですか?」

――(!?)内部被曝検査センターというHPを本日立ち上げた会社なのですが、ご存知ないですか?

「ええと、そうですねー、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。」

――HP上に南相馬市立総合病院を支援する、とはっきり書いてあるのですが?

「それはおかしいですね。そんなことは決まっておりません。」

――では南相馬市立総合病院と全くの無関係なのでしょうか?

「いや、あちこちにいろいろ支援して頂いているので、そういうつながりはあると思います。名前は聞いたことがあるので」

――ではこれから提携、支援などの形があるということですか?

「そうなるかもしれません」

――ではHP上に載っている、南相馬市立総合病院を支 援して、南相馬市の児童の尿を全員無料で検査する、という形になるということでしょうか?

「それはおかしいです。どのような形になるかは、一切決まっていないからです。まだ詳細は決まっていないし、話し合ってもないですから」

――では、南相馬市立病院とRHC JAPANはどのようなつながりなのでしょうか? どういう形での紹介、つながりですか? 県や国などですか? 直接の申し込みですか? どなたかの紹介ですか?

当病院のOというドクターが個人的に窓口になっています。なので詳細はOにしかわかりませんドクター同士のつながりによる紹介のようです


どのような骨の周りに失われるカルシウムを引き起こし、関節

ほほう、RHC JAPANについてはここまでかしら、あ、ふと思いついたので別件もお聞きすることにしました。

……………………………………………………
(途中、RHC JAPANとは直接、関係がない話なので割愛)

というわけで、RHC JAPANの話に戻りますよ! ついてきてね!

RHC JAPANのHPを見ると、20ccの尿を郵送し検査結果を送り返すのだそうです。そして検出限界は20Bq、とも書いてあります。あれ? 
精度低くない? そして気になるお値段は※2万4千円

(管理人;
※このレポートは8月26日の時点のもの。

RHC JAPAN
の内部被曝検査センターのHPを見ると、「福島県にお住まいの方は尿検査18000円、母乳検査15000円で検査をお受けします」と、付け加えられている)

例えば、理研分析センターのお値段と検出限界は

尿2L:0.30〜0.50Bq…2万2千円
尿2L:0.10〜0.29Bq…3万円
尿500ml:0.30〜0.50Bq…3万円
(8月26日の時点)

こんな感じです。なので、

尿20cc:20Bq…2万4千円(一般)

だと、尿の内部被曝の検査の精度とお値段が違いすぎるよね? 

これは保険適用外だし、きちんと制度化されてないから心配です。

というようなことを園田政務官にお聞きしたら、全くご存知なくて、後で情報ありがとう、調べてみます、とおっしゃられました。

そしてしばらくしてRHC JAPANのHPを見ると、トップページ上から「南相馬市立総合病院」の名前が消えていました。
(しかし8月17日付けの医療人材ニュースが出た時点ではまだ載っていたようです

そして、検出限界が20Bqでなく20Bq/Lという表記に変わっていました。

それでも、理研分析センターの一番お安い検査の精度と比べて落ちるんだけどね。それなのに、値段高いし。

で、RHC JAPANの南相馬市立総合病院の窓口になっていたというO医師のお話はまだ伺っていません。

しかし、南相馬市に頻繁にいらっしゃって活動されている東京大学のK先生がツイッター上で「RHC JAPANのリム社長は素晴らしい!」と呟いてらしたのは見つけました。

そのラインがつながるのかしら? どういう会社かしら? もう少し調べたいと思い ます。

8月11日に、まず電話で問い合わせが一切できなかったこと、電話番号があるのに自動音声で「HP上のお問い合わせフォームでしかやり取りしない」 というスタンスが謎でした。

ちなみに、このRHC JAPANのHPが立ち上がった8月10日その日に、ツイッターで「マコさん、こんな会社ができてますよ! 内部被曝検査センターって何? 何かご存 知?」と私宛てにきたので、「ごめんなさい、全然わからないから今から調べてみます」と答えました。今のところ分かったことはこんな感じです。


このレポートを読んだとき、感じたことがいくつかあります。

1)マコさんが、この会社に電話して問い合わせたところ、先方は、RHC USARHC JAPAN全く関係がありませんので、わかりません」と言ったのです。

2)内部被曝検査センターの8月24日時点のHPには、「南相馬市立総合病院を支援して、南相馬市の児童の尿を全員無料で検査する」と書かれてあっということですが、現在は、福島県にお住まいの方は尿検査18000円、母乳検査15000円で検査をお受けします」と書かれてある。

3)南相馬市立病院の話によると、2)のような事実はなく、「当病院のOというドクターが個人的に窓口になっています。なので詳細はOにしかわかりませんドクター同士の� �ながりによる紹介のようです

4)東京大学のK先生がツイッター上で「RHC JAPANのリム社長は素晴らしい!」と呟いているという。

以上の4点です。

まず、1)について。

RHC JAPAN
が運営する内部被曝センターですが、特定商取引表示によると、販売責任者の氏名の欄に「Yong Sa Lim」と書かれています。

RHC USAサイトを見ると、代表者:Yong Sa Lim とあります。

つまり、RHC JAPANHC USAの経営者は、同じ、Yong Sa Lim という人物が努めています。
マコさんがRHC JAPANが電話取材したときは、「両社は無関係」と答えています。

さらに、内部被曝センターの所在地が、
〒106-0032 東京都港区六本木2-2-2イトーピア六本木2F

RHC USAの日本支社/東京オフィスの所在地が、
〒106-0032 東京都港区六本木2-2-2イトーピア六本木2F

RHC JAPANRHC USAとは、登記上は別法人になっているだけで、代表者は同じYong Sa Limという人物。
事務所も同じ。従業員も兼務。

ところが、自動音声で「直接の電話のやり取りは受け付けていない、HP上のお問い合わせフォームでよろしく」というのですから、内部被曝検査センターのRHC JAPAN(つまり、RHC USAの日本支社と同じ)には、常時、人がいるわけではない、ということ。

また、マコさんが電話したときには、たまたま誰かがいたのか、RHC USARHC JAPAN全く関係がありませんので、わかりません」と回答しているのですが事実違うどころか、場所も代表者も同一、法人登記上、社名が違うだけなのです。

2)について。

当初、内部被曝検査センターのトップに書かれていた
RHC JAPANは、南相馬市立総合病院を技術支援して、南相馬市の児童を対象に無料で尿の放射能検査を行う予定です。」
という表現と福島県にお住まいの方は尿検査18000円、母乳検査15000円で検査を受け付ける」とは、どういうことなのか。
「南相馬市立病院に来院する人だけ限定」と捉えていいのか。


拒食症と過食症は、あなたの自己イメージに何か

3)について。

南相馬市立病院と内部被曝検査センターとは、正式に何かしらの約束事があるわけではなく、病院関係者の回答によると、「当病院のOというドクターが個人的に窓口になっています。なので詳細はOにしかわかりませんドクター同士のつながりによる紹介のようです」。

このOという医師が、なぜRHC JAPANという一私企業の販促に駆り出されているのか、謎です。

4)について。

これだけ、不審な点があるRHC JAPANの代表者・Yong Sa Limという人物をtwitterで「RHC JAPANのリム社長は素晴らしい!」と絶賛する東大のK先生というのは、はてな?
「リム社長は行動力のある人物である」。
あなたは、相手の背景も知らないのに、そんなこと言って大丈夫か。

というように、不可思議な点が多々あるRHC JAPANの内部被曝検査センター。
ぜひ、HPで矛盾なきように回答して欲しいものです。

RHC USAという会社は、厚生労働省が認可していない薬剤を、合法的に国内に持ってくるために、「個人輸入」という方法取り入れている、ということです。

個人輸入ですから、あくまで患者側の自己責任が前提で、医師と相談しなが患者自身が自分の名義で、海外の製薬メーカー、あるいは代理店から輸入するというもの。

当然、書類の作成から、代金の支払いまで、RHC USAが代行する、というジビネス。

従って、仕入れが発生しないので、RHC USA自体には在庫リスクも発生せず、患者が万一、最悪の事態を迎えても、何ら過失責任を負うことがない、文字通り「リスクヘッジの利いた個人輸入代行業」。

担当医が未承認の医薬品を患者に紹介したり、場合によっては推奨し、納得した患者が自己責任において、名義上は自分で個人輸入したことにする、というもの。

だから、医師にも責任はないし、当然、その仲介手続きをしただけのRHC USAにも、輸入上の流れにおいて問題(届かなかった、とか)が発生した場合にのみ責任を負う、というリスクがほとんどない、というビジネス・モデル。

しかし、個人輸入ビジネスは、特に新しいモデルではありません。

RHC USAのHPの事業案内に書かれている謳い文句、「安全と信頼、そしてリスクヘッジと医薬品をお届けします」というのは、つまりは、すべてのリスクが患者側に負わせられるというシステムのこと。

この文言は、患者に対するものではなく、医師に対してPRする広告コピーです。

これを、もっと分りやすい事例で言うと、最近、盛んにテレビでCMを流しているグルコサミンという健康食品。
膝の軟骨が磨り減って膝関節炎になった高齢者がよく愛用しているもの。

グルコサミンは、ヨーロッパでは医薬品として認可されており、保険の適用も受けられますが、日本においてはなぜか未認可のままです。

膝関節炎の治療には決め手がなく、ダメ医師だと、「もう高齢だから仕方がない」と、患者を突き放します。

この場合は、もう一つの方法として、医師が「保険は利かないがヨーロッパからグルコサミンを取り寄せて、処方してみようか」と患者に持ちかける。

医師の言うことだから信用してOKした患者は、自分の名義で医師に紹介してもらった輸入代行業者に個人輸入の手続きをお願いする。

こんな具合です。

膝関節炎なら、最悪、人工関節を埋め込む手術もあるので、命に関わる� ��とは殆どありません。

しかし、ガンの場合は、患者自身や家族の要望によって、最後の望みとして、高額な未承認薬を海外の製薬メーカーや問屋から、直接、手に入れて、医師の治療にそれを加えたい、というようなこともあるわけです。

医師は、未承認のものを使用して治療しているわけですが、あくまで患者の要求や意思を尊重してのことで、医師に対するリスクはほとんどなくなります。

やり方によっては、藁にもすがりたい患者の気持ちを利用することもできるわけです。
被害者は患者だけ。

医師のほうとて、患者の不安な顔を見ていれば、つい善意から、「これこれ、こういうものがあるよ」と紹介してしまうこともあるでしょう。
でも、この場合、事業家から見れば医師は最強の広告レップなのです。
関連記事:文明社会の呪術師たち

まあ、こういう抜け道を整備して、きちんとした道筋を敷かない厚生労働省に最大の問題があるのですが、これが今の彼らの能力の限界なのですから情けないことです。厚生労働省は、「ザル法製造者」と昔から言われています。

ということで、内部被曝検査センターRHC JAPANRHC USAという会社には疑問が多く残されています。

ことは、原発災害です。
福島県の被爆者が「いい鴨」にされるようなことがあれば厳しく対処しなければなりません。

20ccの採尿。直方体NaIシンチレーションで、たった10〜15分の測定。そんなもので信頼できる精度など出るのか

では、内部被曝検査センターRHC JAPANRHC USA
が提供する放射能の尿検査ですが、実際はどうなんでしょう。

再び、マコさんの追跡取材があります。
第20回 記者会見デビューのメディアが続々誕生している件。〜鳩山由紀夫勉強会、負げねど飯舘記者会見、RHC JAPAN続報〜
ここから、内部被曝検査センターRHC JAPANに関する部分を抜き出してみましょう。

この記事は9月7日にアップされたものです。

RHC JAPANについては、ツイッター上で伊藤隼也さん(医療ジャーナリストの方)に「NaI(Tl)シンチレーションによる分析で2万4千円は高いと思う。 また、子どもには通常線量より上昇した地域の放射能検査を東電と国が無償で提供すべきだ」というコメントも頂きました。 ←こちらの方。

そして、{検査の精度と検査の値段は相関関係にあるべきだが、内部被曝に関しては規制がいっさい無いので、どうするのか?」というのを繰り返し、統合会見で質問しているうちに、RHC JAPANの内部被曝検査の値段が突然下がりましたよ!? 

福島県内にお住まいの方は尿検査の値段が1万8千円になりました。

そしてトップページにあった南相馬市立総合病院との関係はどうなの?


BCAAは何ですか

統合会見で質問したり、南相馬市立総合病院に問い合わせたりしているうちに南相馬市立総合病院の記載が削除されました(これも第17回の記事を参照)

しかーし!
またチェックするとこういう書き方で載っていましたよ!

「検査受付は、南相馬市立総合病院内に弊社の専用受付を用意する予定です。
今回の無料検査は、南相馬市立総合病院様の協力の下で行う弊社の支援事業ですので、無料検査に関するお問い合わせは、お手数ですが弊社までお問い合わせ下さい」。

(管理人:
RHC JAPANの内部被曝検査センターは、何を言っているのか、というと、
検査受付は南相馬市立病院の弊社専用受付で行いますが、それまでの問い合わせ、無料検査についての予約申し込みはRHC JAPANの内部被曝検査センターのほうへお願いします。

つまり、公立病院という地域住民が信頼している場所を一時使用させてもらっているだけ。スーパーの軒先を借りているテイクアウトの焼き鳥屋さんと同じ位置づけ。

南相馬私立病院と提携関係があるということではないのです。

当然です。未認可薬品の輸入代行をやっている一私企業と、何の約束事もなしに公が提携するはずがありません。
便宜を図った南相馬のOという医師は、なぜ、必要以上にRHC JAPANに肩入れするのでしょう。謎です)

うーん、少なくとも、病院の総務課の方にお聞きしたときも感じたけど、南相馬市立総合病院の名前を出すのは、時期尚早の勇み足ではないのでしょうか…?

そしてNaIシンチレーションでの尿検査の精度について。

RHC JAPANでは尿20ccだけれど、理研分析センターでは尿2リットルの検査がメインです。

少ない量でも、もちろん検査はできるのだけれど、その場合、かなりの時間をかけないと精度が上がらない、とのこと。

ちなみに、尿をNaIシンチレーションで検査するというのはこういうこと。

尿からの放射性物質のベクレル数、原子核が崩壊して放つ放射線の量を感知しているわけですね。

その放射線は、尿から360度方向に出ているわけで、なので、2〜3リットルの尿を桶型の容器に入れてできるだけ感知できる方向を増やし検査精度を上げる のだそう。

20ccだと1方向からなので、長時間かければ精度が上がるだろうけど、1時間の検出時間を2時間にして精度が1.4倍に、4時間にして2倍 に、100時間で10倍に、という精度の上がり方なので、ちょっと時間をかけて精度を上げるやり方は効率悪そうです。

しかし、20ccでも凹型シンチレーションならある程度精度を上げることができる、とのこと。

学者さまがたは凹型のNaIシンチレーションからしか研究用に使わないのですって。
それか、もちろんゲルマニウム検出器ね!

さ、疑問に思ったらすぐ質問です。
RHC JAPANにお電話してみました。今回はつながりましたよ!

NaIシンチレーションの尿の検出時間は10分〜15分とのこと。一日100検体ほどがマックスですって。

そして気になるNaIシンチの形状は?
 ……わからないということでお返事待ちです。

六本木のRHC JAPANではなく、青森の分析センターに送っているということで、検査センターはまた別なので問い合わせる、とのこと。

で、青森に問い合わせて連絡待ちということで、催促のお電話もしましたが、まだ結果はわかりません。

くれぐれもお伝えしたいのですが、現段階の内部被曝検査は、現段階の状態しか調べられず、過去にどれだけヨウ素被曝しても、今はいっさい検出できないので す。

だから、今、内部被曝していないかどうか、のチェックももちろん重要なのだけど、それで被曝していないから、といって、3月4月の被曝も一切無かっ た、という結果では無いので、それはきちんと認識しておいてください。

RHC JAPANからの電話おっそいな、もう終わってしまうじゃない!

<追記>
RHC JAPANから回答のお電話を頂いたので補足!

NaIシンチレーションは凹型でなく、直方体、とのこと。

ベルトコンベアー状に流れていく検体を厚さ75ミリの鉛の板で遮蔽しながらの測定だそうです。

ということで、直方体NaIシンチレーションでの10〜15分の測定、とのこと。あまり精度は高くなさそうです。

検出限界が20Bq/Lですしね。

実際、検査をしている青森の分析センターのお名前もお聞きしましたが、名前を公開する契約ではないので、公表できない、とのこと。

つまり、私たちはどこで検査しているのかわからないのですね…

そして、気になる検査結果の返し方もお聞きしました。
ヨウ素、セシウム134とセシウム137のベクレル数と、預託線量をシーベルト換算して出す、とのこと。

 ??預託線量まで?

――それは現段階の内部被曝について、ということですよね?
3月まで遡っての内部被曝まで換算するのですか?

RHC JAPAN:
「福島県民の方々は3月12日前後まで遡って一発被曝(こういう言葉を使われました)からの預託線量を出すことになると思います」

――?? でも、今から検査しても、過去のヨウ素被曝は実効半減期を何度も過ぎているので検出限界以下ですよね?

RHC JAPAN:
「そうですね… ええと、それは先生方でまだどう扱うか話し合ってる段階だと思います」

(今、はっきり遡って出すって言ったじゃん!)

――ではこの結果は現段階での内部被曝の預託線量ということになるのですか?

RHC JAPAN:
「そうですね、関東の方々は現段階の慢性被曝(こういう言葉を使われました)だけを気にしたらいいと思うんですけど、福島県民は3月12日前後まで遡ったほうがいいと思います」

――?? しかし、ヨウ素はどれだけ被曝しても半年経ってしまったら検出限界以下ですよね? 尿からは検出されないですよね?

RHC JAPAN:
「そうですね、セシウムしか出ないですので、ヨウ素はどうするかまだ、先生方の間で話し合っています」


――過去のヨウ素は検出されない、ということを検査結果に明示してお返しするのですか?

RHC JAPAN:
「それも含め、話し合ってると思います」

いやいやいや、もう始まってるじゃない!? 今、話し合ってるの?

やっぱり過去のヨウ素被曝をどう扱うか、どう認識してもらうかが心配です。
自分がヨウ素被曝したことを知らないまま、時間が経ってからの検査で検出されなかったから、といってうっかり安心してしまい、健康被害が出たのに切り捨てられないかが心配です。

そして、内部被曝関連はあまりにも未知の領域なので、法規制も何も無いので、検査精度と値段設定が何も縛りはないのも心配です。

RHC JAPANの検査は20ccで20Bq/Lが検出限界、直方体のNaIシンチレーションによる10〜15分の検出方法ということで、かなり精度が低いと思います。


内部被曝検査センターRHC JAPANの測定の仕方。

直方体NaIシンチレーション(1方向から放射される放射線量を捉える)で、たった10〜15分の測定では信頼できる値が出ないことは誰の目にも明らかでしょう。

しかも、測定自体は、契約している青森の検査センターに下請けに出している、と。

つまり、内部被曝検査センターRHC JAPANとは、単なる内部被曝検査を希望する人たちを効率よく集めて、わずか20ccの採尿を行って、かつ、たった15分程度しか計測しない結果をクライアントに伝える、という「尿検査サービス」を販売している会社、ということです。

それで、料金は精度のずっと 高い理研分析センターと同等。。。

そして、担当者に問い合わせても、話が二転三転。

内部被曝検査センターRHC JAPANを受け入れた南相馬市立病院のOという医師、そして、東大のK先生。なぜRHC JAPANが、それほど素晴らしいのか、ぜひその理由を聞いて見たいものです。

内部被曝検査センターRHC JAPANが、RHC USAと登記上は別法人になっているとはいえ、実態は同じ会社。

さらに、本体のRHC USAワクチン、抗がん剤など未承認医薬品の個人輸入などをしている会社であるから、内部被曝検査を受けた人たちは、将来の潜在顧客にもなるわけです。

損して得取れ、タダほど恐いものはない。。
後々、南相馬市立病院の医師たちに、無料で尿検査をRHC JAPANがやってくれたというから、「利益の相反」が起きることが十分、考えられるのです。

未承認の保険適用外の高価な薬を、海外から購入するように患者に促すようなことがあってはならないでしょう。患者は犠牲になります。

それとも、患者のデータベースが欲しいのでしょうか。
潜在顧客リストになりますから。

また、近い将来、日本の政府が規制緩和して、未承認物を即時、承認、保険適用対象にする、という思惑があるのでしょうか。

いずれにしても語弊はありますが、ことは子供の命の問題。変なバイアスがかかってしまっては困るのです。

「企業としての健全なコンプライアンス」を謳っている以上、放射性物質の尿検査に関しては、いくつかの疑問が残されたままのRHC USAと、同じ経営者で同じ事務所にある内部被曝検査センターRHC JAPAN
明確にHPで説明して欲しい。
また、その義務があるはずです。

聞いたことを、そのまま垂れ流している新聞は、このように書いていますが…。


金沢院長の、
「尿から放射性物質が検出されれば、原発事故時の放出によるものではなく、最近の食生活が原因の可能性がある」という発言は気になります。
南相馬で何が行われているのか、そして、この不思議な「内部被曝検査センター」。

政府・福島県の、福島「医療特区」構想

なんとなく輪郭が見えてきました。

顧客は福島の人たち。競合する企業はなし。顧客は逃げられないのですから。
確実に利益を上げられる独占事業が生まれます。
顧客が利用した医療サービスの請求書は国へ。

そして、支払うのは私たち。
データはすべてICRPとIAEAへ。

日本の医療関係者にはゴミデータばかり。

これからウォッチしていきましょう。

それは別にして、放射性物質の尿検査は、信頼の置ける理研分析センターで受けても無料でなければならないはず。
子供手当てが、どうしたこうした、高速道路無料化がどうのと、とトンチンカンなことばかりやってないで、ドジョウの野田は早く手を打てよ。命優先。

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